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2025年07月24日 [へっぽこヒューマンC]
脂肪や筋肉の意外だった力!〜NHKスペシャル『人体 神秘の巨大ネットワーク』をみて〜(近年ホットな分野らしく、色んな論文が発表されているそうです)
先日、NHKオンデマンドで、『人体 神秘の巨大ネットワーク 第2週「驚きのパワー!”脂肪と筋肉”が命を守る」』を視聴しました。
脂肪や筋肉と聞くと、「太る原因、なんとなく良くないもの」「運動大事!」といった漠然としたイメージを持ちがちだったのですが、この番組を見て、それらが命を守る色々な働きをする存在であることを知りました。
自分の学びをまとめつつ、この記事に残させてください。
チンパンジーの体脂肪率は約5〜10%と言われており、人間の約20〜25%よりも、かなり少ない値となっています。
近年、懸念されがちな体脂肪ですが、人間は脂肪を蓄えられるようになったことで、持続的な運動が可能になり、飢餓にもなりにくく、生き延びたとも言われているそうです。
脂肪からも、そのホルモンの一つ「レプチン」が出ています。
このレプチンは、脂肪細胞から出た後、血流に乗って脳へ移動し、脳の受容体と結合して、「満腹中枢」を刺激する役割があります。
脂肪があるからこそ、食後にレプチンが分泌され、人間は「満腹」を感じ、食べすぎを防げるそうです。
その理由の一つが、脂肪が増え過ぎた結果、*血管にまで脂肪が張り付き*、レプチンが血管壁の穴を通って脳の受容体にたどり着けないことにあるそうです。
また、たどり着けたとしても、受容体の感覚が鈍くなっており、満腹を感じにくくなっている場合もあるそうです。
するとどうなるでしょうか?
異常な食欲が続き、食べ過ぎてしまうようになります。ただ、脂肪は生成されないため、見た目はとても痩せています。
しかし、脂肪細胞に糖が吸収されず、高血糖が続き、糖尿病になる可能性が高くなります。糖尿病になると全身の血管が傷つき、機能を失っていき、予後が不良になります。
現在は、レプチンを注射する治療法も確立されているとのことです。
なぜ、肥満は健康によくないのでしょうか?
実は、肥満は血管に障害を与え、そこから様々な合併症を引き起こすことが分かっているようです。
肥満細胞が増えると、免疫細胞が活性化し、血管の下にもぐりこみ、増えすぎた脂肪をたくさん食べます。そして、もう食べられない状態までになった免疫細胞は爆発して炎症物質をまき散らし、血管を傷つけます。
そこから、慢性的な炎症を引き起こし、動脈硬化から脳卒中、心筋梗塞、狭心症、大動脈解離、下肢閉塞性動脈硬化症、腎不全、糖尿病性網膜症など、様々な合併症を引き起こす原因となるそうです。
筋トレや運動をすると、筋肉から「ILー6」というメッセージ物質が分泌され、これが免疫細胞に届くと、その暴走を抑え、炎症を鎮める効果があるそうです。
運動はやっぱり大事。免疫細胞の暴走を抑えて炎症を鎮めてくれる効果まであるなんて、、。
今回の番組を見て、何事もバランスが大切のかもしれない、と感じました。
・脂肪を溜めすぎないように摂生する
・筋トレや運動を心がける
・バランス良く生活する
上記を意識して暮らしていきたいと思いました。
余談:咳喘息が治りません、、大人になってから喘息になる人もいるようです。
脂肪や筋肉と聞くと、「太る原因、なんとなく良くないもの」「運動大事!」といった漠然としたイメージを持ちがちだったのですが、この番組を見て、それらが命を守る色々な働きをする存在であることを知りました。
自分の学びをまとめつつ、この記事に残させてください。
体脂肪について
人間が他の動物と比べて脂肪を蓄えやすいのは、実は進化の過程で獲得した能力なのだそうです。チンパンジーの体脂肪率は約5〜10%と言われており、人間の約20〜25%よりも、かなり少ない値となっています。
近年、懸念されがちな体脂肪ですが、人間は脂肪を蓄えられるようになったことで、持続的な運動が可能になり、飢餓にもなりにくく、生き延びたとも言われているそうです。
脂肪から出るホルモン、「レプチン」
人体からは色々なホルモンが出ており、様々な役割を持っていて、身体がバランスを保ち、生きていくために重要な役割を果たしています。脂肪からも、そのホルモンの一つ「レプチン」が出ています。
このレプチンは、脂肪細胞から出た後、血流に乗って脳へ移動し、脳の受容体と結合して、「満腹中枢」を刺激する役割があります。
脂肪があるからこそ、食後にレプチンが分泌され、人間は「満腹」を感じ、食べすぎを防げるそうです。
食べても満腹にならず、食べ続けてしまう人がいる訳
脂肪からレプチンが出ることで、満腹中枢が刺激され、食欲が収まるはずなのに、食べても食べても食べ過ぎてしまう肥満の方がいるのは何故でしょうか?その理由の一つが、脂肪が増え過ぎた結果、*血管にまで脂肪が張り付き*、レプチンが血管壁の穴を通って脳の受容体にたどり着けないことにあるそうです。
また、たどり着けたとしても、受容体の感覚が鈍くなっており、満腹を感じにくくなっている場合もあるそうです。
生まれつき脂肪ができない病気
生まれつき、体に脂肪がつかない方がいます。この症状を抱えた人は、脂肪から分泌されるレプチンも排出されません。するとどうなるでしょうか?
異常な食欲が続き、食べ過ぎてしまうようになります。ただ、脂肪は生成されないため、見た目はとても痩せています。
しかし、脂肪細胞に糖が吸収されず、高血糖が続き、糖尿病になる可能性が高くなります。糖尿病になると全身の血管が傷つき、機能を失っていき、予後が不良になります。
現在は、レプチンを注射する治療法も確立されているとのことです。
肥満がもたらす本当の恐怖、「炎症」と「血管の障害、合併症」
肥満が健康によくないとされていることは、よく知られていますが、なぜ、肥満は健康によくないのでしょうか?
実は、肥満は血管に障害を与え、そこから様々な合併症を引き起こすことが分かっているようです。
肥満細胞が増えると、免疫細胞が活性化し、血管の下にもぐりこみ、増えすぎた脂肪をたくさん食べます。そして、もう食べられない状態までになった免疫細胞は爆発して炎症物質をまき散らし、血管を傷つけます。
そこから、慢性的な炎症を引き起こし、動脈硬化から脳卒中、心筋梗塞、狭心症、大動脈解離、下肢閉塞性動脈硬化症、腎不全、糖尿病性網膜症など、様々な合併症を引き起こす原因となるそうです。
筋肉が免疫の暴走を抑える
この脂肪細胞によって暴走した免疫細胞を抑える働きを*筋肉*がしていると考えられているそうです。筋トレや運動をすると、筋肉から「ILー6」というメッセージ物質が分泌され、これが免疫細胞に届くと、その暴走を抑え、炎症を鎮める効果があるそうです。
まとめ、脂肪と筋肉どちらも味方なんだなあ
「脂肪は悪者」と思われがちですが、本来は命を守るための重要な存在で、必要。ありすぎは良くない。運動はやっぱり大事。免疫細胞の暴走を抑えて炎症を鎮めてくれる効果まであるなんて、、。
今回の番組を見て、何事もバランスが大切のかもしれない、と感じました。
・脂肪を溜めすぎないように摂生する
・筋トレや運動を心がける
・バランス良く生活する
上記を意識して暮らしていきたいと思いました。
余談:咳喘息が治りません、、大人になってから喘息になる人もいるようです。