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最近読んだ一冊の本が、心に深くに残りました。

それは、児童精神科医・岡田尊司先生の著書
『ー子どもを愛せない大人たちー愛着崩壊』

岡田先生は少年院や児童相談所など、さまざまな現場で長年子どもたちと向き合ってきた方で、先生の著作はどれもやさしく、けれど深く、読む人の心に静かに訴えかけるような本だと感じました。

この本では、「発達障害」と診断されていた少年が、実は愛着形成の過程で深い傷を負っていたというエピソードが描かれていました。
両親の離婚、母親の恋人からの暴力、情緒が不安定な実母との生活ーー。
それらの背景を抱えた彼の“問題行動”は、病気ではなく「こころの叫び」でした。

専門家が1年間かけて丁寧に関わることで、その少年は見違えるように変わり、成績も飛躍的に向上し、優秀賞を受け取るまでになったそうです。

この話を読みながら思ったのは、
**「人間はそんなに単純じゃない」**ということ。

すぐに決めつけたり、ラベルを貼ったり、認知バイアスで物事を断定してしまいがちだけれど、
本当はみんな、もっと複雑で、個性的で、繊細な存在。
だからこそ、人間って難しくて面白い。

安易に「この人はこういう人だ」と決めつけるのではなく、
その人が今そうである“理由”を、少しでも想像できる人でありたい、と感じました。

「愛着障害」や「心の傷」というと、自分とは遠い話のように思えるかもしれません。
でも実は、現代社会で少なからず誰もが関わっているテーマなのかもしれません。

岡田尊司先生の本は、そんな「こころの背景」を知りたい方におすすめしたいです。
自分や大切な人を見る目が、少しやさしくなるかもしれません。


余談：幼馴染の子供(もうすぐ一歳)がジャスティンビーバーの曲にうつ伏せで手と足を挙げて爆ノリしていてウケました、、(笑)